研究室活動

研究室のコンセプトを大切にして、各自が心の底から大切だと思う課題に取り組んでいます。 特に縁をいただいたフィールドでは多面的な研究の実践と継続を大切にしています。また継続しているフィールドが大都市よりも地方都市や中山間地域であるのは、そこにはかけがえのない風景がありながらもその存続が危ぶまれており、直接的にその地域に貢献したいと考えるが故です。と同時にそのような地域の課題に取り組むことこそが世界の未来の鍵となると考えるためです。 フィールドを限定せずテーマからアプローチする研究では、目に映る風景を生成させる空間構造や主体の内面から、風景・景観を考えようとしています。それによって都市や空間をつくることのより深い意味に根ざした計画・デザインの実践が可能となると考えるためです。

1年間の流れ

毎年、夏季(8月)、冬季(11月、12月)、最終(2月)の4回、合同で発表・審査会を実施しており、それに合わせて研究を進めていきます。B4の配属直後は、計画設計実習、GISゼミなど、統計手法について学ぶ機会が豊富にあり、スムーズに研究を始められます。また、研究が進んでくると、学会発表や論文投稿にもチャレンジします。研究以外にもBBQ大会、合同合宿などイベントも多彩で、年間を通じて充実した研究室生活を送ることができます。

ゼミについて

ゼミ活動は、卒修論指導を行う「卒修論ゼミ」と、学生が主体的に活動する「学生ゼミ」があります。1週間の間でも特に重要な「卒修論ゼミ」は、論文作成における相談や議論を行う時間で、毎回スライドを用意して20分弱の発表・ディスカッションを行います。研究内容に限らず、自分の考えが人に伝わる方法を試行錯誤する場でもあります。「学生ゼミ」はオンラインとオフラインを併用しながら続けてきており、自身の卒修論のテーマや研究方法、フィールド活動について研究室メンバーとも相談できる時間です。

英語論文ゼミ
研究は関連する先行研究を読むところからスタートします。そのなかには、英語で書かれた有用な研究もたくさんありますが、日本語と比べて読むのに抵抗があるかもしれません。本ゼミでは、敢えて英語の論文を読み、その内容をまとめて発表することで、自分の研究に対する知識を深め、英語も上達させることができます。
GIS演習
実際のデータを分析しながら、データの扱い方や分析ソフトの使い方を学ぶゼミです。GISソフトを使いながら、災害時などの人の移動を予測します。グループでの作業となり、先輩にも質問しやすいため、楽しく知識や分析手法を身につけることができます。
行動モデル夏の学校
人が様々な要因をもとに、どのように意思決定し、どのように行動するのかを記述したものが行動モデルです。夏の学校では、毎年国内外10校以上が参加し、各校が自前のモデルを構築して競います。
発表会・審査会
夏季中間、冬季中間1回目、冬季中間1回目、最終の年4回、計画計合同の発表会・審査会が開かれ、B4、M2がそれぞれの研究の進捗を発表します。

Copyright © 2025 - All right reserved